みなさま、こんにちは!
国際カラープロフェッショナル協会の柏原静香です。
今年も残すところひと月を切り、冬らしい寒気が身にしみる季節になりました。
年末に向けて、忙しい日々をお過ごしの方も多いかと思いますが、ときにはご自愛くださいね。
さて、【色彩心理】シリーズ8回目の今回は、黒の心理です!
ぜひともご覧くださいませ✨
「黒」ってどんな色?
みなさんは「黒」と聞くと何を思い浮かべるでしょうか?
暗い、恐い、高級感、おしゃれ…
とても存在感の強い色というイメージです!
黒はすべての色を内包する色です。
そのため、すべての色の中でもっとも暗く、重量感を感じさせる色です。
白と黒、それぞれ同じ重さと大きさのものを持ち上げたとき、
どちらが重く(軽く)感じると思いますか?
えっ!!
どちらも同じものなら、重量感は変わらないですよね?
実は、黒い方が白い方よりも心理的に重く感じるという
実験結果があるのです!
また、黒は 高級感や威厳を感じさせる色でもあります。
これは黒がすべての色を集めてできる色であること、
つまりすべての色の力を含んだ色であるためです。
高級ブランドと言われるブランドのロゴや店舗の内装に
黒を基調にしているのをよく見かけませんか?
確かに!
一目見て、高級感や貫禄が伝わってきますよね!
黒が秘めている力
黒は、刺激を締め出してくれる色です。
黒はすべての色を吸収・遮断するため、鎧(よろい)や盾のような効果を生みます。
日傘をイメージしてください。
黒いデザインが思い浮かびませんか?
黒はすべての光を吸収して遮断し、紫外線から私たちを守ってくれているのです。
また、心理的にも、黒は私たちにとって鎧になってくれます。
例えば、困難な仕事に直面したときに、黒を身にまとうことで
気持ちが引き締まり、強い心を持って困難に立ち向かうことができます。
または、強いストレスを感じているときや、
自分の内面をさらけ出したくないときに、無意識に黒を身にまとうことがあります。
これは外部の刺激から自身の心を守ろうとする意識が働いたものとも考えられます。
黒い服を着るとなんだか安心することがあるけど、
もしかして無意識に黒の持つ力に助けを求めていたのかな。
黒を選ぶときの心理状態
「なんだか最近、黒が気になる」という方はいらっしゃいますか?
現在のあなたがポジティブな場合
黒は、すべての色の力を内包する色であり、その内に秘めるエネルギーは強大です。
現在のあなたは自信に満ちており、強い覚悟をもって物事に取り組もうとしています。
そんなあなたの姿は、周囲の人々にも刺激を与えるでしょう。
一方で、あまりにも強引に物事を進めようとしてしまうと、周囲の人々と軋轢(あつれき)が生まれてしまうので注意しましょう。
現在のあなたがネガティブな場合
黒は、不安や恐怖、絶望といったイメージを連想させる色です。
心理的に弱っているときに、黒を多用しすぎると、黒のマイナスのイメージが影のようにつきまとい、心をむしばんでいきます。
そんなときは、白やパステルカラーなど優しく明るい色を身に着けましょう。
鬱々とした気分を和らげてくれます。
黒は鎧の効果があるとはいえ、使いすぎると黒の持つエネルギーに負けてしまうので注意しましょう。
黒にはそんなメッセージがあるんですね!
黒が好きな人あるある
みなさんは、「好きな色は何色ですか?」と聞かれたら何色と答えますか?
好きな色であなたの性格の傾向がみえてくるかもしれません。
今回は黒が好きな方についてみていきます!
※あくまでも色の性格をもとにしており、すべての方に当てはまるわけではないのでご注意ください。
- 意志が強い
- 威厳がある
- 強い信念を持っている
- 他人からの評価を気にする
- ストレスをためがち
- 人の目を気にしがち
いかがですか?当てはまるものはありましたか?
黒が好きな人はどんな困難にも立ち向かっていくような強さを感じますね!
まとめ
今回は黒の心理についてお話し致しましたが、いかがでしたでしょうか?
黒は、電化製品はもちろん、ファッションやインテリアなどでも、カラーバリエーションの中に必ずといっていいほど用いられている色です。汎用性が高い色であるため、好きか、嫌いかと考えることもしない色かもしれません。
黒の、生活感を感じさせない無機質さは、都会的でおしゃれで、洗練された大人のイメージをつくります。これを意識してインテリアコーディネートに取り入れている方も多いのではないでしょうか?
しかしながら、ファッションにおいて、無難だからという理由で、黒い服ばかり着ているという方は注意してください。特に女性は要注意です。黒い服は、身体にとって必要な光のエネルギーまで吸収して遮断してしまうため、肌を老化させます。毎日のように黒い服を着ている方は、顔周りには明るい色をもってくるようにするといいですよ。
とはいえ、ファッションにおいて、黒は外せない色ですよね。
黒を取り入れるとコーディネートがしやすいと思って、黒いファッションアイテムばかり持っている方も多いのではないでしょうか?
あるいは、「私は派手な色が似合わないから、ついつい黒を手に取ってしまう…」という方もいらっしゃるかもしれません。 もしそんな悩みをお持ちなら、一度パーソナルカラー診断を受けてみて下さい。
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【引用】
野村順一,『色彩生命論 イリスの光』,㈱住宅新報社,1996.
二宮恵理子,『好きな色は似合う色』,propus(株式会社サテライト),2020.