こんにちは!
国際カラープロフェッショナル協会のAyanaです。
早速ですが、パーソナルカラーには「ニュートラル」というタイプがあるのをご存知でしょうか?
以前はサマータイプと診断されたのに、別のサロンでスプリングタイプと言われた。
イエベの色もブルべの色もしっくりこない。
このような経験がある方は、パーソナルカラー「ニュートラル」タイプの可能性が高いと言われています。
そんなパーソナルカラーがわからない・わかりにくいあなたに贈るのが、今回のテーマ「ニュートラル」についてです。
【ニュートラル】フォーシーズン分類に捉われない考え方
パーソナルカラー診断で最も基本的な診断法は「フォーシーズン」分類法だとお伝えしてきました。
しかし、人は一人ひとり肌の色も瞳も髪の色も少しずつ違い、まさに十人十色。
フォーシーズンのいずれかひとつに当てはまる方が多い傾向にあり、4つの分類だと分かりやすいこともあってフォーシーズン分類が一般的になっているのです。
例えば、既製服のサイズでも同じことが言えます。
一般的な展開は、7号、9号、11号、13号ですが、9号がぴったりな方もいれば、9号は少し大きいけど7号だと窮屈という方もいるのではないでしょうか。
このように、フォーシーズン分類がしっくり来ない方はもちろんいらっしゃいますし、そのような方は「ニュートラル」タイプの可能性が高い傾向にあります。
ここからはニュートラルタイプの詳細について紹介していきます。
【ニュートラルとは】イエベとブルべの中間の色
様々なメディアで見かける機会が増えた「イエベ・ブルべ」というワード。
黄みを含んでいて暖かく感じる色を「イエベ(イエローベース)」、青みを含んでいて涼しく冷たく感じる色を「ブルべ(ブルーベース)」と呼び、どちらのベースの色が似合うかで、2つのタイプに分けられるという考え方です。
しかし、中には冒頭のように、イエベもブルべもしっくり来なかったり、どちらも似合ったりするというタイプが存在するのが事実。
その方は、イエベとブルべの中間の色「ニュートラル」タイプである可能性が高いと言われています。黄みよりとも青みよりとも言い難い微妙なニュアンスの色が似合うタイプです。
【ニュートラルカラーの一例】
- グレージュ
- ターコイズブルー
- モーブ
- ウォーターメロンレッド
- クリームイエロー
- ココアブラウンなど
フォーシーズン分類では、すべての色を4タイプに分けているので見落としがちですが、フォーシーズンでいうサマーの色の中にも、オータムの色の中にも、スプリングやウィンターの色の中にも、それぞれニュートラルと呼ばれる絶妙なニュアンスのニュートラルカラーが存在するのです。
筆者が属するICPA(国際カラープロフェッショナル協会)では、このニュートラルタイプを含めた15分類進化型パーソナルカラーアナリシス®を提唱しています。
以下の図のように、イエベ・ブルべの間に、ニュートラルゾーンを置き、「イエベ・ブルべが似合わない」、「どちらとも似合う」というタイプをニュートラルタイプとして診断する方法です。
ベースはフォーシーズン診断ですが、ニュートラルゾーンがあることにより、誤診を受けやすいタイプの方やパーソナルカラージプシーの方を救う画期的な診断方法となっています。
【ニュートラル】イエベもブルベも似合うタイプ
フォーシーズン診断で、「サマータイプ」と診断された場合、イエローベースの色は全く似合わず、身にまとうことが出来なくなるのでしょうか?
例えば
「”サマータイプ”と診断されて、サマーの色の中でも明るめの色は似合うのに、暗めの色の服は似合わなかった。別のサロンで診断してもらうと、“スプリングタイプ”と言われた。実際に、お店でスプリングカラーの明るい色を試着したらとても似合った。私は何タイプなんでしょうか…」
というAさんがいたとします。
例えば、サマータイプの色の中には、中~高明度の明るい色と、彩度の低いソフトな色があります。
一方、スプリングタイプの色の中には、中~高明度の明るい色と、高彩度のビビットな色があります。
2つのタイプの共通点は、中~高明度の明るい色を持っているということ。
「中~高明度の明るい色が似合い、ブルーベースの色もイエローベースの色も着こなせる」Aさんを、15分類進化型パーソナルカラー診断では、
ブライト~ライト(中~高明度)タイプ
と診断します。Aさんは、中~高明度の色味なら何でも似合う方なのです。
【ニュートラル】イエベもブルべも似合いにくいタイプ
一方、
「”サマータイプ”と診断されたけど、サマーっぽい青みのパステルピンクやスカイブルーを着ても浮いた感じがする。青みの色は似合わないのかと思って、少し黄みよりのピンクを着てみたけど、これもしっくりこない。私は何タイプなんでしょうか…」
というBさんがいたとします。
まさに「ニュートラル」診断の出番です!青みの色や黄みよりの色が似合わなくても大丈夫。安心してください!
実際にBさんにドレープを当てた状態をイメージしていただくと分かりやすくなります。
初めに診断されたという”サマー”のドレープの中でも、高明度の明るい色は明らかに浮いて見える。でも、彩度の低いソフトな色合いはベストではないものの落ち着いてフィットして見える。
同じソフトな色合いを持つ”オータム”カラーで、黄みよりのソフトな色を合わせると悪くない。でも、明度の低い暗めのオータムの色だと、暗くなりすぎて似合わない。
ベストではないものの、「サマーのソフトな色とオータムのソフトな色が他の色よりも似合う」Bさんを、
15分類進化型パーソナルカラー診断では、
ニュートラルのソフト(中~低彩度)タイプ
と診断します。Bさんは、青みでも黄みでもないニュートラルで、彩度の低いソフトな色を着こなせる方なのです。
【ニュートラル】似合う色の可能性を広げる
このように、ブルベともイエベとも決めがたい方が、実は沢山いらっしゃいます。
筆者もそのうちの一人。サマータイプともスプリングタイプとも言われ続け、15分類進化型パーソナルカラー診断で「ブライトタイプ」と診断されて納得しました。
その方に似合う色はできるだけ残す方法(似合わない色を落としていく消去法)をとることがポイントで、フォーシーズンの4タイプに無理やり当てはめないこと。
そうすることで、似合う色の選択肢は広がり、ファッションをより幅広く楽しめるようになるのです。
▼ニュートラル診断・15分類パーソナルカラー診断が可能なサロン一覧は、こちらを参考にしてみてくださいね♡
【自己診断の落とし穴】自分の肌の色味が似合う色とは限らない
また、自分の肌の色だけで、イエローベースかブルーベースかを決めつけてしまうのも危険です。
“手のひらや血管の色はイエローベースで、肌も黄みがかっているから自分はイエローベース!”と思い込んで、黄みよりの服を着たりイエローベースのメイクをする方は少なくないと思います。
しかし人によっては、更に肌の黄みが増して暗くくすんで見えてしまうことがあるのです。
その場合、青みの色で黄みをカバーしてあげることで、肌に透明感が増してすっきり明るく見えます。
この方のパーソナルカラーは、イエローベースタイプではなく、ブルーベースタイプ(orニュートラル)ということになります。黄色人種と呼ばれる日本人に最もサマータイプが多いのは、このことも一つの要因だと言われています。
まとめ
パーソナルカラーは複雑で奥深いものです。
しかし、学べば学ぶほど、知れば知るほどにその魅力と無限大の可能性にドキドキワクワクしてきます♪
今回のテーマでは、ほんの一例を紹介させていただきました。
15分類法のすべてのタイプを知りたいという方、15分類進化型パーソナルカラーアナリシスを学びたいという方は、是非お問い合わせ下さい。
【国際カラープロフェッショナル協会代表理事、二宮恵理子考案】
18年間で2万人以上の診断結果の元、 パーソナルカラー4属性グラフと最新型マトリックを使用し、色彩学を元に開発された日本人に最もフィットする診断法を学べる