【色彩心理】総集編・前編[赤/ピンク/橙/黄/緑]

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みなさま、こんにちは!
国際カラープロフェッショナル協会の柏原静香です。

さて、これまで10回にわたってお送りしてきた【色彩心理】シリーズですが、
前編・後編に分けて総集編をお送りいたします。
今回は、総集編・前編[赤/ピンク/橙/黄/緑]です。
各色ともそれぞれたくさんの性質がありましたね。
今回は、各色の性質の中でも特に注目していただきたいところをピックアップいたしました。
さらに、「こんなときはどの色を使ったらいいの?」という疑問にお応えして、
色ごとにおすすめの活用シチュエーションをご紹介いたします。
ぜひともご覧くださいませ✨

Index

この色どんな色?

活力の赤

赤のキーワードは、「活力」です。

赤を見ると、身体がぽかぽかしてきたり、気分が高揚してきたりします。
赤はアドレナリンの分泌を促し、交感神経を優位にします。
それにより、血圧、呼吸数、脈拍数が上がり、筋肉は緊張状態になります。
この状態は、心身ともに活性化し、集中力も増しているのでより高いパフォーマンスが望めます。

イロドリさん

赤は、アクティブに活動したいときや、
自分の力を存分に発揮したいときにおすすめです!

若返りのピンク

ピンクのキーワードは、「若返り」です。

ピンクを見ると、ほんのりと気分が高揚したり、優しい気持ちになったりします。
ピンクは赤を薄めてできる色です。それゆえ、赤よりは緩やかですが興奮作用があります。
また、ピンクは女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の分泌を促します。
これらのホルモンは皮膚や筋肉の若返りをサポートします。

シキサイさん

ピンクは、胸がキュンとするようなときめきを感じたいときや、
身体を若々しく保ちたいときにおすすめです。

元気をチャージする橙

橙のキーワードは、「元気」です。

橙を見ると、食欲がわいてきたり、元気な気持ちになったりします。
橙は食べ物に多い色であり、食と結びつく色です。
「ビタミンカラー」と聞くと、柑橘系の果物が連想されるように、健康との関連も強い色です。
また、橙は赤と黄の中間の色であり、赤のパワフルさと黄の快活さの性質をあわせもちます。
赤と同様に、橙も心身を活性化させ、活動的な状態にする力があります。

イロドリさん

橙は、「今日はなんだか元気が出ないなぁ(身体の不調)」
と感じたときにおすすめです!

ポジティブ思考の黄

黄のキーワードは、「ポジティブ思考」です。

黄を見ると、明るいと感じたり、楽しい気分になったりします。
黄は有彩色(白、黒、灰色以外の色)の中で最も明るい色です。
その明るさは、辛い気持ちや、沈んだ気分を麻痺させて、楽しい気分に導いてくれます。
笑うと脳が活性化し、身体にとってさまざまないい影響を与えてくれると言われています。
黄はネガティブ思考からポジティブ思考に切り替えるのを手助けしてくれる色です。

シキサイさん

黄は、悲しいや辛いといった気持ちを軽くしたいときや、
マイナスなことばかり考えてしまうときにおすすめです!

癒しの緑

緑のキーワードは、「癒し」です。

緑を見ると、不安や緊張が和らぎ、気分が落ち着いてきます。
緑は中性色です。暖色(赤、橙、黄)の興奮作用、寒色(青緑、青、青紫)の鎮静作用の中間の色であることから、心身を正常な状態に戻します。
また、緑は自然を連想させるので、安らぎや穏やかさを彷彿させ、癒し効果が得られます。

イロドリさん

緑は、心身の回復を図りたいときにおすすめです!
窓から見える木々を眺めるだけでも気分が落ち着きますよ。

色を使ってHappyなワタシになろう

さて、みなさまも色がもたらす効果がかなりわかってきたのではないでしょうか?
ここからは、どの色をどんな場面で使ったらいいのかをご紹介いたします。
普段なんとなく色を選んでいる方は、色の性質を活かした色選びをすることで、
ストレスを軽減できる可能性があります。
今回は色を使う場面として、
✔自分自身の心(内面)を整えたいとき、
✔他者から見た印象(外面)をコントロールしたいとき、
に分けてご紹介いたします。

<内面>

  • 競争をするとき
  • ストレスを発散させたいとき
  • 食欲を上げたいとき
  • 体感温度を上げたいとき
  • 注意力を上げたいとき

<外面>

  • パワフル
  • 強くて頼もしい
  • 華やか
  • 積極的
  • 外向的

ピンク

<内面>

  • 若々しくありたいとき
  • 尖った心をほぐしたいとき
  • 他人に優しくなりたいとき
  • 幸福感を感じたいとき
  • 女性らしいイメージを演出したいとき

<外面>

  • 穏やか
  • 可愛らしい
  • 物腰が柔らかい
  • 若々しい
  • フェミニン

<内面>

  • 元気を出したいとき
  • 寂しさや孤独感を感じているとき
  • アクティブになりたいとき
  • 大勢で盛り上がりたいとき
  • 他者と交流したいとき

<外面>

  • 陽気な
  • 親しみやすい
  • 元気がある
  • 健康的
  • 外向的

<内面>

  • 気持ちを上向きにしたいとき
  • 楽しい気分になりたいとき
  • 他者と積極的にコミュニケーションをとりたいとき
  • プレッシャーを跳ね除けたいとき
  • 集中したいとき

<外面>

  • 陽気な
  • 元気がある
  • 遊び心がある
  • フレンドリー
  • 社交的

<内面>

  • リラックスしたいとき
  • 疲労を癒したいとき
  • 平常心を取り戻したいとき
  • 心地よい眠りにつきたいとき
  • フラットな状態で物事を考えたい(みたい)とき

<外面>

  • 穏やか
  • さわやか
  • 平和主義者
  • 安心感のある
  • 謙虚な

まとめ

今回は【色彩心理】総集編・前編をお送りいたしましたが、いかがでしょうか?
色は内面にも外面にも影響を与えます。これまで、
✔なんとなく色を選んでいた方、
✔色選びが苦手だと感じている方、
色が与える影響を把握した上で色選びをすると、これまで感じていたストレスが解消されるかもしれません。
いきなり色物を取り入れることに抵抗がある方は、自宅の物(他人には見えない場所の物)や小物類から挑戦してみて下さいね。
ぜひお試しくださいませ。

次回は、【色彩心理】総集編・後編[青/紫/黒/白/灰色]をお送りいたします。

【引用】

野村順一,『色彩生命論 イリスの光』,㈱住宅新報社,1996.
二宮恵理子,『好きな色は似合う色』,propus(株式会社サテライト),2020.
文部科学省後援,『色彩検定®公式テキスト 1級編』,内閣府認定 公益社団法人 色彩検定協会,2020.

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記事を書いたライター

国際カラープロフェッショナル協会所属。
パーソナルカラーサロンsalon de Mon Charme(サロンドモンシャルム)代表。
2017年から、以前より興味のあった色の勉強を本格的に開始。
2019年、国際カラープロフェッショナル協会にて15分類パーソナルカラーアナリスト®の資格を取得。
色の魅力を伝えていくため、日々、色の勉強中。

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