こんにちは!
国際カラープロフェッショナル協会のAyanaです。
そろそろ色彩検定の冬期の申し込みが始まりますね!
色彩検定って聞いたことはあるけど、具体的にはどんな検定?
仕事に活かせるの?
わかりました!今日は色彩検定について詳しく説明していくね。
色彩検定とは?
色彩検定とは、公益社団法人色彩検定協会(aft)が主催する、”色に関する知識や技能を問う検定試験”のことです。
1級~3級にプラスして、UC(色のユニバーサルデザイン)級があり、
文部科学省後援の公的な技能検定でもあります。
検定で得る知識は、ファッションやインテリア、デザイン設計やビジネスシーンでのプレゼン資料作りなど、様々な分野で活かすことができます。
色彩検定の歴史
もともと色彩検定協会は、全国服飾教育者連合会(略称A・F・T)という名称のファッションやアパレルを専門とした団体でした。
そのA・F・Tが、今から30年近く前の1990年に「ファッションカラーコーディネーター検定試験」という検定試験を始めたのが、色彩検定の始まりです。
今ある色彩関連の検定の中では、最も歴史の長い検定試験です。
その後、「ファッションコーディネート色彩能力検定」と名称を変更し、2006年から文部科学省後援の「色彩検定®」となって今に至ります。
ちなみに、1995年から2005年度までは文部科学省認定の試験でしたが、認定制度の全廃に伴い、2006年度からは文部科学省後援の公的試験となっています。(英検なども文部科学省後援の公的試験に変わった検定のうちの一つです。)
色彩検定の具体的な概要、難易度など
各級の概要
色彩検定3級
レベル:色彩学を初めて学ぶ初心者向け
開催時期:夏期(6月)、冬期(11月)
料金:7,000円
試験時間:70分
試験方式:マークシート
出題内容:色の分類と三属性、色彩効果、色彩心理など色彩に関する基本的な内容
2018年度の合格率:約75%
色彩検定2級
レベル:色彩学を応用させる中級者向け
開催時期:夏期(6月)、冬期(11月)
料金:10,000円
試験時間:80分
試験方式:マークシート(一部記述式)
出題内容:3級の内容に加え、ファッションやインテリア、デザインなどの分野におけるカラーコーディネートの基礎的な内容
2018年度の合格率:約67%
色彩検定1級
レベル:色彩学を専門的に学ぶ上級者向け
開催時期:冬期(11月)のみ、二次試験は12月
料金:15,000円
試験時間:一次・二次共に90分
試験方式:一次は、マークシート(一部記述式)
二次は、記述式(一部実技)
出題内容:3級と2級の内容に加え、各分野の色彩設計など、実務に応用し指導できるレベルの内容
2018年度の合格率: 約43%
色彩検定UC級(2018年冬期より新設)
レベル:色覚の多様性への理解・知識を深める内容
開催時期:夏期(6月)、冬期(11月)
料金:6,000円
試験時間:60分
試験方式:マークシート(一部記述式)
出題内容: 色が見えるしくみ、色覚の多様性、高齢者の見え方やユニバーサルデザインについての内容
2018年度の合格率:92%
その他
全ての級に共通して、受験資格に制限はありません。
誰でも、何歳からでも受けることが可能です。
飛び級もOKですので、はじめから2級や1級を受けることも可能です。
また、併願受験もできるので、夏期に3級と2級を同時に受ける、といったことも可能です。
合格ラインは、おおよそ満点の70%前後だと言われています。
色彩検定 2019年度冬期の概要
色彩検定協会公式サイトによると、2019年度色彩検定の冬期の概要は以下の通りとなっています。
試験日:11月10日(日)→ 3級・2級・1級一次・UC級
12月15日(日)→1級二次
試験時間:11月10日(日)→3級 9:50~11:00(70分)
2級 11:50~13:10(80分)
UC級 13:50~14:50(60分)
1級一次 15:20~16:50(90分)
12月15日(日)→1級二次 13:00~14:30(90分)
おすすめの試験対策
3級に関しては独学で合格する方も少なくないようです。
色彩検定協会から公式の試験対策テキストが出ているので、まずはそれを購入するのがお勧めです。
公式テキストをしっかり熟読し、理解を深めることが合格への近道です。
その他にも、いくつかの出版社から解説付きの問題集が出ているので、併用して勉強するのも良いでしょう。
過去問を繰り返し解くのも、おすすめの勉強法です。
ただ、2級、1級になるにつれて難易度はぐっと上がります。
独学だと、誤った覚え方をしてしまったり、ただ合格するためだけの勉強法になりかねない一面があります。
短期的に詰め込んで勉強し、試験が終わるとパッと忘れてしまうようなことも。
実務に活かすために試験を受けるのであれば、それだと意味がありませんよね !
将来的に、色彩検定の試験対策を指導するような立場になりたいなら尚更、独学で短期的に学ぶのは危険だと言われています。
色彩学には、理論的な内容だけでなく、心理学的な一面もあります。
そういった色彩心理などに関しては、テキストから学ぶのは難しく、プロの指導者の解説があってこそ理解できて身についていくものです。
「色彩学の全体像をしっかりと理解し応用できるようになる」また「専門家として活躍したい」という場合は、是非、通学という形でプロの試験対策を受けてくださいね!
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色彩検定を活かせる仕事
ファッションやアパレル系のお仕事はもちろん、カラーコーディネーターや、筆者のようなパーソナルカラーアナリスト、色彩に関する講師など活躍できるフィールドは多岐に渡ります。
ヘアメイク関係:ネイリスト、メイクアップアーティスト、美容師
デザイン関係:グラフィックデザイナー、WEBデザイン系、印刷業
飲食関係:調理師、パティシエ、テーブルコーディネーター
建築系:インテリア関係、建築デザイナー
その他にも、ウェディングプランナーやオフィス広報など、どんな仕事にも色の知識を活かすチャンスがあります。
世の中は色で溢れています。色彩学を正しく学んでいれば、実に様々なシーンでその知識を活かすことが出来るのです。
色のユニバーサルデザイン
2018年冬期から新設されたUC(色のユニバーサルデザイン)級に関しては、
「色覚の多様性に配慮した、誰もが見やすい色使い」を理解し学ぶ内容です。
日本に約350万人存在すると言われている「特定の色の組み合わせを判別しにくい」人の色覚のことや、高齢者が加齢による色覚の変化で色を識別しづらくなる、といった学びは、公的機関や色覚バリアフリーな世の中を作るための仕事、福祉関係の仕事にも活かすことができるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
このように色彩についての学びには、多くのメリットがあります。
気になった方は、是非色彩検定の受験にチャレンジしてみてくださいね!